【自律学習450時間】日本語教育能力検定試験に一発合格できた方法

2021年(令和3年度)の日本語教育能力検定試験に合格しました。

受験してみようかな……と、ぼんやり考え始めたのが2019年で二の足を踏んでいたのですが、試験方式が変わる前に受けてしまおう!
と、2021年の春に決心。
ゴールデンウィーク中にカフェトークで「日本語教育カウンセリング」を受けたものの、気持ちを勉強モードに切り替えるまでにぐずぐずしてしまい(実は4月に韓国語の試験を受験。年明けからずっと勉強の日々だったため休憩期間が欲しかったんです)、教材のページをめくり始めたのは5月10日からでした。

そこから約半年間に私が実践した勉強方法を紹介したいと思います。

 

今回は半年間の大きな流れについて書きます。
次回以降は、マイノートの中身、おすすめの動画、聴解問題攻略、記述問題攻略について取り上げる予定です。
少しでも、独学で勉強されている方のお役に立てればとおもいます!

また、この記事に辿り着いてくださった方は既に受験を考えていると思いますので試験の概要については説明を省略します。

 

 

 

5月まで

実際に勉強を始めたのは5月でしたが、4月末には先に書いた「日本語教育カウンセリング」を受講。
普段は韓国語を教えていらっしゃるKay. 先生ですが、独学で検定に合格し日本語のオンラインレッスンもされています。
私は会社を定年よりも早く退職して韓国語の映像翻訳と日本語のオンラインレッスンをしたいと考えているので、カウンセリングを受ける前から親近感がわきました。
独学で勉強を進める手順を聞いてモチベーションを上げました。

Kay. lit.link(リットリンク)

韓国語講師・韓日翻訳者、🌱個人事業主・大学非常勤講師
🌱ハン検1級
🌱INFP

강동원🐟(’07~)、SHINee🩵(’14~)メインですがTVXQ❤️(’09~)、NCT127💚(’21~)も好き。、SNS、Youtube…

 

同じように韓国語と日本語、両方のオンライン講師をされているSuzunoさんのサイトも参考になりました。

独学でOK!日本語教師のなり方とその流れを紹介します【仕事の始め方&検定合格まで】|すずこりあ

無資格&無経験でオンライン日本語教師に挑戦したい!そんな方に、現役教師が、経験0からできるオンライン日本語教師のなり方をご紹介します。資格なしスタートから、日…

 

 

5月まではネットで受験記録ブログを読み漁る時期でした。
直前期にも読み返していたのはこちらのブログ。

 

【独学】日本語教育能力検定、262時間で一発合格できた勉強法! - ゲーム脳だけど資格ゲッター!

最後までヒヤヒヤでしたが、合格には変わりない…ぜ。 と、いうことに致しまして、受験奮闘記を綴っていきたいと思います。 もしくは、勉強が間に合ってないんじゃないかと…

 

 

どちらも勉強の過程が具体的でとても参考になりました。
こういう風に、どんな勉強方法がいいのか? 実践できそうか? 自分のライフスタイルに落とし込めるか? と情報収集をしていた時期でした。

私が、勉強を進めていく中で試験合格のために必要だと感じたのは「勉強のやり方をつかむ」ことです。
日本語教育能力検定試験は試験範囲が広すぎて、最初から最後までをぜんぶ理解して丁寧に潰していくのは無理です。
そして、自分が置かれている状況(条件)も大きく影響してきます。
私は幸いにも会社は基本的に残業なし、ひとり暮らし、パートナーなし、子なし、実家の両親の介護必要なしだったため、勤務時間以外はすべて自分のために時間を使えました。
だからこそ勉強時間を捻出でき、その時間内でできることを計画し実行していけました。
しかし、こんなある意味恵まれた(ある意味孤独でもある)状況でも気を緩めれば、勉強時間に充てられる時間は瞬く間に別のことに消えていきます。
この舵取りが受験勉強中、もっとも重要なことだった……と今、ふりかえって思うのでした。

 

これがタイトルに入れた「自律学習(学習者オートノミー)」です。

検定試験にも出てくるキーワードで「学習者が自分で立てた規律に責任をもって進めていく学習方法」のことです。

①自分で勉強の計画を立て、進める、ふりかえる。
②勉強の補助としてYouTube動画を見まくる。
③受験生コミュニティに入って交流し、ヒントやサポートを得る。
(②と③は自分以外の人の力を借りていますが、自分で行動をしないと自分にとっての<利益>を得られないもの)

これを意識すれば日本語教育能力検定試験だけでなく、日本語以外の語学の試験等々いろんなことを乗り切れます。

 

まだ5月のふりかえりなのに、まとめみたいな文章になってしまいました。
以降はさくっと行きたいと思います。

5月までの行動、さいごはテキスト類をひと通り揃え退路を断つ!

試験対策で欠かせないモノは何といっても過去問です。
冬の時点で「過去問は完売したら再販はない」「見かけた時に買っておけ」というツイートを見かけたので令和元年、平成30~28年度の4冊をまとめ買い。
(春以降に令和2年度、夏に平成26、27年度を買い足し)

過去問の他に使っていたテキストについては別の記事で書きます。

 

5月から6月

合格するための本、合格するための基礎知識を読み始めるもひたすら眠くなる日々だったので、YouTube動画を観ながら赤本を読み進めることにしました。
しかし、この赤本も文字がたくさんだし、内容もちんぷんかんぷん。
後に、試験の中でも「理解できていないと詰む」ことが身に沁みてわかるようになる「文法」については苦手意識が先行し、完全に後回しにしていました。
反対に音声に関しては「先に手をつけておいた方が得そう!」という謎の勘により6月からは意識的にテキストや動画を繰り返し眺めていました。

専門用語をなんとか印象に残そうとした跡。

 

あとは、5月中に解けようが解けまいがとりあえず過去問をひと通り解いてみるということはしました。
令和2年度を解いたはず。
点数をつけようがなかった出来なので採点はなし。
どんな問題が出るのか? を確認した、という感じです。

な…何を言っているのかわからねーと思うが 日本語で問われている問題文に何が書かれているのかを理解できるようにならなければならない、という事実を体感するのは意味があることなので、はじめの一歩で過去問を解いてみるのはおすすめです。

 

6月中旬には「受験生コミュニティ」に参加。
合格発表時にはメンバーからの合格報告通知が止まらなかったコミュニティです。
コミュニティについては今後、記述対策の記事で書こうと思いますので今回はリンクだけ貼らせていただきます。
ただ、先に言っておくと、赤本さいしょの1周ははま先生の動画を流して一緒に読み進めると「分からない用語ばかりだけど、これからこういう内容を勉強してくのか」という感じを掴めます。
頭の上に?マークを飛ばしながら漠然と読むより有意義な時間を過ごせると思います。

あと、これから入会してDiscordを使われる方は、去年の受験生たちのやりとりの蓄積を検索できるのでさらに得(?)ですよ。
Discordの「検索」のところでわからない用語ー例えば「橋渡し推論」を調べたらその用語について受験生がやり取りしたコメントがピックアップ表示されます。
テキストに掲載されている言葉ではない、より自分に近い立場の方たちの言葉でのやり取りなので理解に近づけるはずです。

ハマゼミコミュニティ CAMPFIREコミュニティ

教師は生涯学習だと思っています。ハマゼミでは試験合格がゴールではありません。試験の先を見据えた勉強をしています。暗記ではなく考える。

 

 

7月から8月

勉強は時間をかければよいというものではありませんが、ある程度は時間をかけないと仕方がありません。
というわけで、平日は2時間、休日は5時間、時間をとってYouTube動画を観たり過去問解きというスタイルを設定・実践。
うちの会社は夏休みが長めなので、まとまった勉強時間も取れ、この期間に完全に勉強モードに切り替えられました!
夏休みには苦手な部分の補強ということでテキストを追加購入。
過去問は令和2年度~平成28年度を2周させてました。
8月下旬からは毎日、聴解問題(問1,3,6)を継続。

 

9月

過去問まわしてくぜ~~~!!!月間。
あと、私は「ノートにあれこれまとめていたらキリがないから問題を解く方に力を入れるわ……」という考えの持ち主だったのですが、テキストを何度読んでも間違える部分がはっきりしてきたので、このあたりからマイノート作成開始。
記述対策は「短時間集中で毎日やる」を目標に9月に入ってすぐに始めました。
(マイノート、記述対策ともに後述)

過去問3周目に入ったほかは「別の視点での問題も解いてみよう」という気になり、問題集を追加購入。
これがかなり良いものだったので、テキスト紹介記事で書きます。

 

10月

試験日は24日なので10月に入ったとはいえ、かなりの時間が残されています。
約1ヵ月勉強時間をとれます。
この段階で、参加していた受験生コミュニティの行事開催頻度が上がり始めます。
週末の大勉強会に焦点を合わせ平日は復習、勉強会ではまだ手をつけずにとっておいたまっさらな過去問を時間通りに解く、ということをしていました。

そんな気合いに反して「初解きで合計140点台を抜け出せない」呪いが発動。
試験2週間前でもこんな点数で、これには本当にメンタルがやられました。
漠然とした諦めの気持ちに心が満たされて目覚める日が続き恐怖を感じました。
さらに1週間前は週の半ばまで異様な眠気が続き、思ったように勉強が進まなかったり。

最終的には「諦めない」ことを目標に過ごしていた感じです。

 

最後に

おおまかな流れとしてはー

5月から6月は、試験の中身についてゆっくりと知っていく
7月と8月で気持ちに弾みをつけ勉強量を増やす
9月は引き続き、どんどん問題を繰り返し解く+記述対策開始
10月は毎日が本番の練習という気持ちで過ごす、最後まで気を確かにもつ

 

ちなみに勉強時間の合計は―

5月 約10時間
6月 約27時間
7月 約86時間
8月 約94時間
9月 約129時間
10月 約105時間
合計約450時間でした。
※机に向かって問題集を解いた時間だけでなく、ノートまとめをした時間、記述問題にうまく答えられず1時間くらい悩んだ時間、移動中の動画視聴など、全ての時間を含みます。

この時間管理については“とっておきのグッズ”があるので、また後の記事で紹介します!

 

ひとりでも、やろうと思えばぎゅっと凝縮した日々を送れます。

最後までお読みいただきありがとうございます!

 

 

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