記述対策 毎日やれば 怖くない(字余り)【日本語教育能力検定試験】

2021年(令和3年)の日本語教育能力検定試験に独学で合格することができました。
マークシート形式ではありますが、朝から夕方までの長時間拘束される上、さいごのさいごの試験Ⅲは「記述試験」で〆という過酷な試験となっています。
マークシート、聴解問題、記述試験……まさに日本語教育トライアスロン試験です。
最後まで乗り切るために、記述対策は早くから始めておきたい次第です。

 

9月から対策を開始

私は、このテキストを使用して9月に入った時点から対策を始めました。

なぜ記述式問題が出題されるのか、から始まり、問題文を読んでから書き始めるまでの考えのまとめ方、書き進め方までたくさんのページを割いて丁寧に解説してくれている本です。
記述問題に対する基本的な知識はこの本で学べます。

 

はじめは解説を読むだけだったのですが、9月2周目くらいからは「実際に書かないと感覚を掴めないな」という考えになり、1日に30分弱くらいの時間を取って書いていくことにしました。

「問われていることは何?」を読み、考え方の例を読み、自分で文章を書いてみる。

書いたら、解説と比べてみて自分の論の展開とどこが違うかチェック。
模範解答とかけ離れた文章を書いていたら、解答をいちど書き写してみる(写経)。
自分の論に盛り込めそうなら「こういう風に組み合わせたらそれっぽい文章になるな」と考えながら書き足してみる。
そういう感じで進めていきました。

時間的には1日30分~50分くらいでした。
これくらい時間を取れれば充分だと思います。
と言うのも、本番では記述のために取れる時間は最長で30分~40分だからです。

だから週に1度、1時間も2時間も記述の練習をするのであれば、毎日短時間で「初見の問題を見てとにかく書ききる練習」をした方が効果があると思います。

 

文章の書き方にはパターンがある

ちょっと話が逸れますが、私は2021年春に韓国語の検定試験を受験していました。
問題文・選択肢ともに韓国語、マークシートと記述(短文と長文)という形式の試験でした。
中級合格を狙っていたので記述試験は「短文記述」のみにターゲットを絞り解答。
その短文記述というのが、200字~300字前後で問に答えるという形式でした。

この試験の記述式答案の書き方には「導入の文章~問題文を活用して文章を展開~意見~まとめ」というパターンがありました。
短文記述は文字数としては少ないですが韓国語でこの形式で書ききれたのだから、日本語でもやればできる!
そんな感覚で練習しました。

実際に、日本語教育能力検定試験の記述対策にもパターンがあります。

①何が問われているか確認する

②話の流れを決める

③問いに答えてしまう(最初に結論を述べる)~その理由を記述、併せて反対意見に対する回答~さいごにもう一度結論でまとめ

接続表現と原稿用紙の使い方のルールにも気をまわせればさらに点数アップです。

 

添削サービスを活用

書く練習はいくらでもできるけれど、点数を取れる文章を書けているのかわからなくて不安……
私は添削サービスを活用しました!
金で解決できる問題にはためらわず課金するタイプです(笑)

メインで利用させていただいたのは、はまゼミコミュニティの添削サービスです。
これがあるからコミュニティに参加しました。

毎月の締切までに自分の書いた文章を提出すると、YouTube動画内ではま先生が添削してくれるというものです。
この動画はすごく……緊張感のあるものでした。
ノーカットノー編集の動画なので、はま先生が文章を読んだ時のリアクションがそのまま収録されているんですね。
だから、わかりずらい文章の時は先生が「これってどういう意味……?」と、しばらく困惑されてしまったり。
自分ではうまくまとめられたつもりでも、他人が読んだらそうとは限らない。
回答出来たらそれでよいという訳ではありません。
他人が読んで読みやすい文章を書かなければならない。
そのことを意識するために、他人に読んでもらうということは重要です。

 

私はコミュニティの添削サービスに加えて、カフェトークでも添削レッスンを受けました。
セカンドオピニオンということではありませんが、複数の目で見てもらいたかったからです。
カフェトークの方は女性の先生で、書いた文章についてまずはすごく褒めてくれた後に改善点を指摘してくれるというスタイルでした。
(Skypeでのカメラ有りレッスンではなく、メッセージのやり取りのみのレッスン / こちらも月に1度の頻度で利用)

Cafetalk | Let the world spice up your life

Whether you want to learn a new language like Japanese and French, or pick up interests like music, workout & more! You

 

ズバっ!と指摘してくださるはま先生。
いいよいいよ~と乗せてくれるカフェトークの先生。
我ながらアメとムチをうまく使い分けられたと思います。

 

当日の答案メモ

こうして練習を積んだ結果、当日は16時から「大丈夫、計画通り、イケる!」という気持ちで書ききることができました。

「反転授業」について自分が持っている知識を総動員して繋ぎ合わせたという感じですが。。。
(実は、試験直前にはまゼミコミュニティでメンバーさんが「反転授業って出題されそうな予感がする」と投稿していて、さらっと復習していたのもプラスになりました。コミュニティのメンバーさんは実際に職務につかれている方もたくさんいらっしゃるのですごく勉強になります)

 

試験時間中に問題に書きなぐったメモ。

おおまかに組み立て、答案用紙に書きながら最終的に文章を整えました。

 

 

試験後、このメモを見ながら再現したのがこの動画の文章です。
いちばん最初に添削していただいています。

※2021年11月に配信された「今年の試験問題解説動画」です※

 

最後に

記述試験では素晴らしい論文を書く必要はありません。
問いに対して意味の通る文章で答えられていれば大丈夫。
無難な内容でいいんです。

無難な内容を、意味の通る文章で、最後まで書けるようにする。

文章を書く感覚は実際に書いて身につける。

 

この2点を意識して対策すれば乗り切れると思います!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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