聴解問題は 早書きメモと文法理解 で得点源に【日本語教育能力検定試験】

2021年(令和3年)の日本語教育能力検定試験に独学で合格することができました。
試験Ⅰ、Ⅱ、Ⅲとあるうち、私が自分で得点源だと思えていたのが試験Ⅱ聴解問題でした。

この聴解問題はこのような構成になっています。

問1 アクセントの問題
問2 「拍の長さ」「プロミネンス」「アクセント」「イントネーション」などについて発音上の問題点を選ぶ問題
問3 「調音点」「調音法」「舌の前後位置や高さ」「声帯振動の有無」などについて発音上の問題点を選ぶ問題。前半には口腔断面図を見て選ぶ問題が出る
問4 学習者と教師のやりとりを聞いて、学習者の音声の特徴・問題点、教師の対応を問われる問題
問5 聴解教材を聞いて、その教材の課題を選ぶ
問6 学習者の、主に文法上の誤りを指摘する問題

過去問を繰り返し解いていくうちに、問1と問3と問6は具体的に対策ができる!と感じ、最終的に「試験Ⅱでは30点は取れる」と思えるようになりました。

この記事ではまず問1と問3と問6対策を、次にそのほかの問についてさらっと説明していきます。

問1対策

問1は問題に書き込みをした方が聴き取りやすいです。
ざっくり2音(or3音)ずつの書き込みで充分対応できます。
私はこんな感じで書き込み。


試験時間が始まったら即、1番から6番までひたすら線を書き込んでいきます。
これで、1回目はどこをポイントに聴いたらいいか目星をつけられます。
「これかこれのどちらかだ」というところまで絞って2回目を聴いて確定です。

 

問3対策

こちらも「例」の音声が流れている間に、試験問題の余白に表を書いてしまいます。
試験勉強を開始した頃から、この表を早く書けるように練習していました。
このInstagram動画は早回し無しです。

 

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音声が流れたら、正しい音と間違って発音している音が表のどの位置にあるか、表の上で「両者が異なっている部分はどこか」だけ確認すればOKという算段です。

表の早書きの練習の前に観た動画はこちら。
語呂合わせでの覚え方はこれでOKです(笑)

 

でも、口腔断面図って図を見ても「本当にこんな風に口の中で舌が動いてるのかな~~~?」って思いますよね?
私も半信半疑でなかなか覚えることができませんでしたが、この動画を観て「本当に動いてる!!!」と納得できてからは割とすんなり覚えていくことができました。
納得して覚えるって大事。

 

問6対策

【予想問題】試験Ⅱ問題6が解けるようになる練習問題集 | 日本語教師のはま

私はかつて試験Ⅱ聴解問題6の10年分の選択肢と答えを全て検証しました。 その結果、試験Ⅱ問題6で大切なのは聴く力ではなく文法知識であることを確信しました。 詳しくは…

この記事でも説明されている通り、問6は聴く力ではなく、名詞とは? 助詞とは? 使役形とは? といった文法知識を定着させられていれば乗り切れます。
そうなんです……だから文法については早いうちから取り組んでおいた方がいいんです……。
まさか聴解問題で文法知識を問われるとは思わないじゃないですか。

 

でも、文法が苦手な私もはまゼミのGoogleフォーム問題や、大根先生の1問1答動画でこれまでに出題された問題形式にたくさん触れたことで問6のパターンを覚えることができました。

問題を解いてわからなかった文法項目を調べる、この繰り返しで問6も大丈夫です!

 

問2対策

ここは用語のチェックと「そこを間違えるとどういうことになるのか?」を掴めていれば乗り切れると思います。
・アクセントの下がり目
・プロミネンス
・拍の長さ
・句末文末イントネーション
・特殊拍
・ポーズ

 

問4対策

例題が流れないので、この2点がポイントです。
わずかな時間で「何を問われているのか?」をチェックできるか
選択肢にある用語の意味がわかるか

 

問5対策

めがね先生のこの動画が参考になりました。
設問を見て問われていることをチェック、音声を聴き自分でも問題を解く、最後に設問と突き合わせ解答という流れです。

 

最後に

私は8月下旬からは毎日、聴解問題に触れるようにしていました。
先に紹介した対策動画を挟みつつ、大半は各年度の過去問CDを繰り返し解きました。

問4,5は答えを覚えてしまうので残りの4問だけで充分。
時間的には答え合わせを含め30分以内に終わるので、朝起きたらまず聴解でスタートダッシュ!

 

そして試験当日は、休み時間に1.5倍速で。
問題は解かずに、とりあえず聴くだけでいいです。
速度を速めたのは「緊張すると音声が速く聴こえてしまう」対策として。

 

過去問での対策中に「聴解では30点は取れる」という自信がついていたので、本番でも31点取れました(一応30点は取った)。

 

聴解問題は諦めるにはもったいない分野なので、ぜひ、解き方に慣れて得点源にしてください^^

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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