さかなのこ
The Fish Tale
《映画のあらすじ》
小学生の ミー坊は 魚が 大好きです。
だから、いつも 魚のことを 考えていて、ほかのことが できません。
父親は ほかの 子が できることを できない ミー坊を 心配します。
一方で 母親は「魚が 好きならそれで いい」と 考え、ミー坊を そのまま 見守ります。
ミー坊は 高校生に なっても 魚に 夢中です。
でも、カブトガニという 生き物を きっかけに、町の 不良とも 仲が よくなります。
いつも みんなの 中心に いました。
おとなに なった ミー坊は、魚に 関係する しごとをしたいと 考えますが、なにを やっても うまく いきません。
でも、出会いと 再会をくりかえして 自分の 道を 進んで いきます。
Point 1. 好きなことを きらいに ならなくて いい
ミー坊は 魚のことに とても くわしいですが 勉強は できません。
おとなに なっても 魚が 好きなままで 仕事が うまく できずに 困っています。
でも、まわりの 人は ミー坊を 見て「勉強や 仕事は できないけれど、純粋な 人だ。見て いて 気持ちが いい」と 思って います。
人間は 生活する中で 何かを 手に入れるために、自分が 好きなことを 捨てなければならないことが あります。
ミー坊は 好きなことを 捨てずに 生きて います。
そんな ミー坊の 目は とても かがやいています。
映画の 中で 美しい ミー坊の 目の かがやきを 見て ください。
Point 2. じぇじぇじぇ、ギョギョギョ
「じぇ」は 岩手県 久慈市小袖地区の 方言です。
おどろいたとき、 感動したときに 使います。
感動が 大きいときは「じぇじぇじぇ」と くりかえして 使います。
のんが 2013年に 出演したテレビドラマ『あまちゃん』 の中で たくさん 使われて 日本 流行語大賞を もらいました。
「ギョギョギョ」は ミー坊の モデルと なった さかなクンが 使う ことばです。
「じぇじぇじぇ」と 同じく、おどろいたとき、 感動したときに 使います。
かつては「じぇじぇじぇ」と 言って 日本中の 人気者だった のんが この 作 品では「ギョギョギョ」と 言って 私たちに 感動を あたえてくれます。
Point 3.原作の エッセイ
エッセイとは 自由な かたちで 自分の 思い、考えを 書いた 文章です。
映画の 原作は さかなクンが 書いた『さかなクンの一魚一会 まいにち 夢中な 人生!』です。
一期一会という ことばを もとにして います。
さかなクンは 「ご」を「ギョ」と 発音するので ギョざいます。
魚という 漢字は「ギョ」とも 読みますからね。
一期一会
人生の なかで 一度の 出会い。
茶道では、ひとつの 出会いを 大切にして 茶を たてます。この こころがまえを 言う ことばです。