舟(ふね)を編(あ)む
The Great Passage
《映画のあらすじ》
ある 出版社で 『大渡海』 という 辞書の 発行が 計画されて いました。
辞書を つくる 部署に いる ベテラン編集者・荒木は もうすぐ 定年 退職を むかえます。
自分の 仕事を ひきついでくれる 人を 探して います。
会社の 中で 適した 人が いないか さがす中で、馬締 光也という 青年を 見つけます。
そこで 馬締は 荒木が はたらいている 部署に 行くこと になります。
馬締は 言葉への 強い 興味と、自分の ねばりづよい 性格を 生かして、才能を 発揮していきます。
12年以上の 歳月を 通して、馬締の 成長と、辞書を つくる 過程を 見ることが できます。
定年とは 決められた 年令に なったら 仕事を 辞める 制度と その 年令のことです。
Point.1 舟を 編む
辞書を つくることを たとえた 言葉です。
無限に ある 言葉は とても 広い 海のようです。
辞書は その 海に うかんで、渡るための いっそうの 舟です。
編集者は その 舟を つくる 人たちです。
編むという 言葉は 文章を あつめて 本を つくるという 意味が あります。
言葉は 正しく、てきした 使い方がされて、自分と 他人の 気持ちを つなげて くれます。
馬締たちが 作る 『大渡海』 という 辞書は、だれかと つながりたくて 広い広い 海を 渡ろうと する人のために ある 辞書です。
Point.2 辞書を ひきたく なる
たとえば、恋という言葉は このように せつめいされて います。
【恋】
ある 人を 好きに なってしまい、
寝ても 覚めても その人が 頭から 離れず、
他のことが 手に つかなく なり、
身悶えしたくなるような 心の 状態。
成就すれば、
天にも のぼる 気持ちに なる。
日本語の 勉強をして いるときや、生活のなかで わからない 言葉が でてきたら 辞書を ひいて みて ください。
もちろん アプリで けんさくしても いいです。
自分が りかいしていた 言葉の 意味よりも たくさんの 意味を 知ることが できます。
Point.3 辞書を つくる 人たちにも ドラマが ある
この 映画の なかでは 主人公・馬締に えいきょうを うけて まわり の人たちが 変わっていきます。
馬締に えいきょうを あたえた 人たちも います。
かれらの 気持ちの 変化を 見るのも おもしろいです。
この YouTubeビデオでは 辞書に かんする 話をして います。
辞書を つくる 人たちの おもしろい エピソードを たくさん聞けます。
Point.4 原作小説と アニメ
原作は 2011年に 出版された 小説です。
作者は 三浦しをんさんです。
2013年に 映画に なって、2016年に アニメ になりました。